江の島岩屋
江の島岩屋は、神奈川県藤沢市の、小田急江ノ島線の片瀬江ノ島駅より南西へ徒歩45分の地に位置する海蝕洞窟。
江島神社奥津宮から海岸に降りて海沿いに進むと徒歩10分で着く。6000年前から波の浸食が進み、後に地震等で島が隆起して海面上となった洞窟で、欽明天皇13年(552年)の江島神社発祥の地とも伝え、昭和の途中までは神社が管理していたが、現在は藤沢市が管理・公開している。
奥津宮から先をかつては岩屋道と称した。
稚児ヶ淵は恋愛沙汰で稚児と僧侶が身投げした淵。ここから江の島弁天橋までの遊覧船も就航している。
第一岩屋(奥行152m)はかつての岩屋本宮で、龍窟、蓬莱洞、金窟などの異称があった。また比較的新しい呼称と思われるが、藤沢市の管理下となる前は奥宮(地上の奥津宮とは別で)とも呼ばれていた。
通路沿いには石仏などが並ぶ。
第一岩屋は途中で分岐している。かつては左の穴が金剛界、右の穴が胎蔵界とされた。
分岐の左最奥は富士山の鳴沢氷穴へ繋がっていると伝える。また空海が天照大神・春日明神・八幡菩薩などを祀ったと伝え、明治以降は天照大神・須佐之男命を祀っていたが、岩屋が市の管理になってからは祀られていないようだ。
分岐の右最奥は江の島岩屋の発祥地で石祠がある。宗像三神を祀る(祀っていた?)。
欽明天皇13年(552年)、神託により天皇が岩屋内に創建したという。
第二岩屋は奥行56m。
第二岩屋の奥には龍神像がある。