荏柄天神社
荏柄(えがら)天神社は、神奈川県鎌倉市の、JR横須賀線・江ノ島電鉄の鎌倉駅より北東へ徒歩21分の地に位置する鎮守社。
境内は国指定史跡。またユネスコ世界遺産暫定リスト「武家の古都・鎌倉」(イコモスに不登録勧告され推薦取り下げ)の構成資産であった。北野・大宰府と共に三古天神社(または日本三大天神)だと称している。
平安時代の長治元年(1104年)、空から雷雨とともに天神画像が降ったのでその画像を納めて創建。明治維新後、二階堂村の鎮守であった熊野神社を合祀して自らが村の鎮守となった。
重要文化財の本殿は鶴岡八幡宮から移築したものであり、市内で唯一の鎌倉時代の木造建築物。
拝殿及び幣殿は昭和14年頃の築。
本殿は、鶴岡八幡宮若宮の本殿(1316年築)を1622年に移築したもので、国指定重要文化財。
鎌倉市内唯一の、鎌倉時代の木造建築物(鎌倉市最古の木造建築物であることも意味する)。
神木のイチョウは創建時に植えたものと伝える。鎌倉市指定天然記念物。
三古天神社・日本三大天神
当社は福岡・太宰府天満宮、京都・北野天満宮と共に三古天神社であると称しているが、市設置の説明板や書物などでは日本三大天神と記していることもある。
日本三大天神は複数の組み合わせパターンがあり、総本社たる福岡・太宰府天満宮および京都・北野天満宮はほぼ必ず入るが、三番目に関しては以下のような社が挙げられる。
- 曽根田天満宮 - 福島県福島市
- 小平潟天満宮 - 福島県猪苗代町
- 大生郷天満宮 - 茨城県常総市
- 荏柄天神社 - 神奈川県鎌倉市
- 北野神社 - 長野県栄村
- 大阪天満宮 - 大阪府大阪市
- 和歌浦天満宮 - 和歌山県和歌山市
- 曽根天満宮 - 兵庫県高砂市
- 防府天満宮 - 山口県防府市
- 菅原神社 - 宮崎県えびの市
- 菅原神社 - 鹿児島県薩摩川内市