鎌倉大仏(高徳院)
鎌倉大仏(高徳院)は、神奈川県鎌倉市の、江ノ島電鉄の長谷駅より北へ徒歩7分の地に位置する、浄土宗の寺院。
またユネスコ世界遺産暫定リスト「武家の古都・鎌倉」(イコモスに不登録勧告され推薦取り下げ)の構成資産であった。
江戸時代の縁起では、奈良時代の天平9年(737年)、行基により清浄泉寺として創建され、聖武天皇の勅で東三十三州の惣国分寺と定められたとしている(史実とは認められない。なお、日本全体の総国分寺は東大寺)。
当初は真言宗で、のち臨済宗に転じ、江戸時代の正徳年間(1711-1716年)に浄土宗に改宗し光明寺の奥ノ院となった。
露座の大仏は国宝で、鎌倉のシンボルとなっている。また境内は鎌倉大仏殿跡の名で国指定史跡。
仁王門は1768年建立。
大仏(阿弥陀如来坐像)は国宝。高さ11.4m(台座含めば13.4m)、重量121トンで、1252年から造り始めた(完成年は不明)。
かつては大仏殿内に収められていたが、地震等で幾度か倒壊した後は露座となった。
長さ1.8m、重量45kgの大ワラジが3年ごとに奉納されている。
観月堂は、漢陽(ソウル)の王宮に15世紀中頃に建てられた月宮殿を、大正13年に東京目黒の財界人宅から移築したもの。