川崎大師平間寺
川崎大師平間寺は、神奈川県川崎市にある、真言宗智山派の三大大本山の一つ(その上に総本山として京都・智積院が位置する)。初詣者数の日本第二位を成田不動尊と争う有力寺院。
平安末期の大治3年(1128年)、霊夢に従って海中より引き上げた弘法大師像を本尊として創建。昭和20年の空襲により境内の諸堂の多くは焼失し、現在の伽藍は主に戦後にRC造で再建されたもの。大宗派の本山級寺院にしては少し風変わりな堂宇が多い。
最短アクセスには京急大師線の川崎大師駅より南東へ徒歩4分に位置する境内裏側の西解脱門から入るが、正面から参道を通って大山門に入る場合は東門前駅から南西へ徒歩8分、となる。
大山門は昭和52年建立。
お水屋は昭和40年建立。
経蔵は平成16年建立。
大本堂は昭和39年建立。
聖徳太子堂は昭和41年建立。納札殿は平成16年建立。
当寺の鎮守である清瀧権現堂は昭和49年建立。
不動門は昭和23年に福島県の旧家より、山門として移築。現在の大山門竣工後に現在地へ移築された。当寺では数少ない、戦前築の建物。
不動門には大型の草履が奉納されている。
鐘楼も不動門と同様、昭和23年に福島県の旧家より移築。当寺では数少ない、戦前築の建物。
八角五重塔(中興塔)は昭和59年建立。
不動堂は昭和39年建立。
福徳稲荷堂は昭和20年の空襲での焼失を免れた唯一の木造建築。
中書院は昭和41年建立。2つの茶室を備える。
つるの池に架けられたやすらぎ橋を渡ると、対岸には降魔成道釈迦如来像(インドから奉迎された仏舎利を胎納)と日本百観音霊場お砂踏み参拝所がある。
この鉄製の招魂碑は明治29年建立。
大本坊は昭和9年建立。昭和20年の空襲では躯体を残して炎上したが、同年から昭和33年まで仮本堂として使用された。
信徒会館は昭和49年建立。
薬師殿は平成20年建立。
自動車交通安全祈願殿は境内から少し離れている。
主な年中行事
庶民の信仰を集めた寺として、川崎大師では数多くの年中行事が営まれる。うち比較的知られているものには以下のものがある。
- 1月 - 初詣
初詣者数は全国で2~3位 - 2月3日 - 節分会
関東近郊でも多くの参加者を集める所の一つ - 5月4日 - 柴燈大護摩供大祈祷会
山伏による野外での護摩祈祷 - 10月下旬 - 水鳥の祭り
当寺及び若宮八幡宮で酒合戦 - 10-11月 - 菊花展