東光院
東光院は、神奈川県川崎市の、小田急小田原線の鶴川駅より南東へ徒歩11分に位置する、真言宗系単立の寺院(かつては豊山派に属していた)。正式には岡上山宝積寺東光院。
奈良時代、巡行中の行基が鶴見川を下っていると、東方の岡の上が輝いていたので岡に登り掘ると仏像が出土したので、東向きに寺を建てて岡登山東光院と号したと伝える。
江戸時代は中本山格の寺院でり、寺観は整っている。
仁王門は江戸中期の宝暦年間(1751-1764年)の建立。
本堂も宝暦年間(1751-1764年)の建立で、本尊は大日如来像。
本堂裏に接続するのは位牌堂(旧不動堂)で、1718年建立。
書院や庫裏も江戸期の建立。
移築された蚕影山祠堂
かつて東光院には養蚕神「蚕影大権現」を祀る蚕影山祠堂の宮殿とその覆殿があったが、養蚕が衰退したため川崎市に寄贈され、昭和45年に日本民家園に移築された。
蚕影山祠堂(こかげさんしどう)の宮殿は幕末の1863年、その覆殿は1865年頃の築。川崎市重要歴史記念物。