西八朔杉山神社
西八朔(にしはっさく)杉山神社は、神奈川県横浜市の、JR横浜線の十日市場駅より北東へ徒歩14分の地に位置する鎮守社。
創建年代は不詳。江戸前期の延宝年間(1673-1681年)、西北方300mの大明神山(高速道路建設等で開削)から現在地へと遷座した。
現在所在不明となっている式内社・杉山神社の有力候補の一つ。
当社は武蔵国六宮と伝え、武蔵国の一~六宮を祀る武蔵国総社大国魂神社においても現在、当社が六宮に当てられている。
なお、当社は戦前の社格で郷社であり、武蔵国六宮として更に官幣社への昇格を目指したものの、認められなかった。
社殿は拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造で、昭和57年改築。
武蔵国の杉山神社
武蔵国の六宮は杉山神社とされる。また延喜式神名帳(平安時代の官社のリスト)にも杉山神社の名が掲載されている。しかし現在、これらにどこの杉山神社が該当するのか、またどの杉山神社が総本社であるのかは不明となっている。
杉山社は主に東京都町田市・神奈川県の鶴見川流域に分布し、かつては約70社あったが合祀や廃社で現在は約40社となっている。うち式内社(延喜式神名帳に記載された神社)を主張または候補に挙がる社は約10社ある。
極楽寺
極楽寺は、西八朔杉山神社の隣りにある、真言宗豊山派の寺院。
創建年代等は不詳で、室町時代に中興。明治維新時の神仏分離まで、西八朔杉山神社の別当寺を務めた。
境内は良く整っている。