大塚・歳勝土遺跡
大塚・歳勝土遺跡は、神奈川県横浜市の、市営地下鉄(ブルーライン・グリーンライン)のセンター北駅より南東へ徒歩8分に位置する、国指定史跡の遺跡。
大塚遺跡は100人程度が暮らした弥生中期の環濠集落跡、歳勝土遺跡はその墓地であり、大塚・歳勝土遺跡公園として整備されている。
大塚遺跡は集落跡の三分の一が保存され、そこに溝を掘り柵を巡らせた環濠と、竪穴住居7棟、高床式倉庫1棟が復元されている(遺跡のうち保存されなかった部分には現在、横浜市歴史博物館等が建つ)。
85軒発見された竪穴住居跡のうち27軒が保存され、うち7軒は住居を復元。
同時に建っていた住居は20~30軒で、人口は100人程度だったと考えられている。
高床式倉庫跡と推定される掘立柱建物は10軒発見され、うち1軒を保存・復元。
歳勝土遺跡は集落(大塚遺跡)の共同墓地。25基の方形周溝墓が発見され、うち5基を復元。
方形周溝墓とは、弥生時代から古墳時代前期にかけて造られた、四角形に土を盛りそれを溝で囲んだ墓。
左手前が
都筑民家園
都筑民家園は、大塚・歳勝土遺跡に隣接する古民家園。
牛久保村(現・都筑区牛久保町)にあった長沢家の主屋と馬屋を移築してある。これらは江戸中期~後期に建てられたもので、横浜市指定有形文化財。
長沢家は江戸時代の一時期、牛久保村の名主役や組頭も務めた旧家。
主屋と馬屋が並列する、武蔵南部特有の形式。
平成22年に建設された数寄屋風茶室は、八畳広間の輪亭(りんてい)と三畳台目の小間の鶴雲菴(かくうんあん)、水屋で構成されている。