富岡八幡宮
富岡八幡宮は、神奈川県横浜市の、京急本線の京急富岡駅より北東へ徒歩8分の地に位置する鎮守社。
鎌倉幕府成立前後の建久2年(1191年)、源頼朝が兵庫・西宮神社のエビス神を祀ったのが創祀で、安貞元年(1227年)には八幡神を合祀し社名も八幡宮とした。
東京の富岡八幡宮は、寛永年間の江戸深川の埋め立てに際して当社を勧請したものだとの社伝がある(なお、東京の富岡八幡宮側にはこのような伝承はない)。
社叢林は横浜市指定天然記念物。
拝殿の前方には愛知県の神社に多く見られる蕃塀のようなものが立つ。
覆屋内にある本殿は安土桃山時代の1586年建立。
鶴岡八幡宮が1624-26年に社殿を造替した際、その本殿の扉を当社の本殿内陣の扉として移設したというが非公開。
主な祭礼としては、7月中旬の例大祭と9月下旬の秋季大祭がある。
例大祭では、和船で沖合に行き茅の小舟に罪・穢れを託して流す祇園舟神事(横浜市指定無形民俗文化財)が行われる。
秋季大祭では、土曜日の夕刻に万灯神輿の連合渡御が、翌日曜日の日中に湯立神楽と町神輿の連合渡御が行われる。
明治維新時の神仏分離までは慶珊寺(富岡東4-1-8)が当社の別当寺であった。なお、慶珊寺の前は龍華寺が当社の別当寺を務めていた。