神武寺
神武寺(じんむじ)は、神奈川県逗子市の、JR横須賀線の東逗子駅より北東へ徒歩20分、または京急逗子線の神武寺駅より南東へ徒歩30分に位置する、天台宗の山岳寺院。正式には医王山来迎院神武寺。
奈良時代の神亀元年(724年)、聖武天皇の勅で行基が創建。平安時代の天安元年(857年)に慈覚大師円仁により法相宗から天台宗に改宗した。
参詣道は幾つかあるが、JR東逗子駅北西からの登山道が表参道(なお、寺への車道は関係者専用)で、山上に江戸期建立の堂宇が並ぶ。また神武寺からは神武寺山山頂を経て鷹取山へと向かう登山道も整備されている。
表参道の登山口 [[地図]] はJR東逗子駅の北方にある。
なお、神武寺周辺の岩隙植物群落は逗子市指定天然記念物。
惣門は1733年建立。東逗子駅近くにあったものを昭和50年に移築。
鐘楼堂は1859年建立。
楼門は1761年建立。
薬師堂(本堂)は1594年建立と伝えるが、主要部分は1666年の建立と推定されている。神奈川県指定有形文化財。
客殿(宝珠殿、前・本堂)は1841年建立。隣りには同じく1841年に建立された庫裏がある。これら付近は立入禁止で近寄れない。
伽藍より上方にある奥ノ院には石碑等が立つ(ただし奥ノ院にあった岩屋への参道は失われている)。
奥ノ院を過ぎると、この道は更に神武寺山(標高134m)山頂、鷹取山へと続く。
神武寺の境域には市指定史跡として、鎌倉末期から室町期築造の「こんぴら山やぐら群」や、鎌倉期の「みろくやぐら」もある。
裏参道
北方から神武寺へ向かう裏参道(池子参道)の登山口近くには、池子石の石切場跡が残る。
神武寺山の南麓で、表参道登山口の最寄り駅であるJR東逗子駅の近くには海宝院がある。
鷹取山
神武寺からは、神武寺山の山頂を経て鷹取山(標高139m)山頂へと至る登山道が、第二次大戦後に開かれた(徒歩30分)。鷹取山は逗子市と横須賀市の市境を跨ぐ山で、明治中期から昭和初期まで鷹取石の石切場があったことから、山頂付近は特異な景観となっており、鷹取山公園として整備されている。
この岩の上にある展望台が山頂。