今宮坊
今宮坊(いまみやぼう)は、埼玉県秩父市の、西武秩父駅より北西へ徒歩13分、または秩父鉄道の御花畑駅より西8分の地に位置する、臨済宗南禅寺派の寺院。秩父34ヶ所観音霊場第14番札所。
境内は秩父市指定史跡。
古来、伊弉諾尊・伊弉冉尊を祀っていた所に、飛鳥時代の大宝年間(701-704年)、役行者が八大龍王を合祀し八大宮とし、奈良時代には宮中八神も祀られ、後に八大権現社となる。平安時代の永観2年(984年)に大宮山満光寺が、長暦2年(1038年)には長岳山正覚院金剛寺が開山。
江戸時代は秩父における天台修験の中心的存在で、金剛寺、満光寺、札所の今宮観音堂、八大権現社(現・今宮神社)などを総称して今宮坊と号した。
明治維新時、神仏分離令で八大権現社と分離され、修験道禁止令で修験寺院として存続ができなくなり臨済宗に改宗した。
観音堂は江戸中期の1709年建立。
勢至堂は勢至菩薩を祀る。
前の札所(第13番札所)は慈眼寺。
次の札所(第15番札所)は少林寺。