法光寺
法光寺は、埼玉県飯能市の、西武池袋線の吾野駅から西へ徒歩1分に位置する、曹洞宗の寺院。山号は補陀山。
南北朝時代の至徳三年(1386年)に真言宗寺院として創建され、天正年間(1573-1592年)に曹洞宗に改めた。
裏山の中腹に奥ノ院の岩窟(岩殿観音窟)がある。
本堂は江戸中期の1700年建立。本尊は延命地蔵菩薩像。
岩殿観音窟
法光寺の奥ノ院である岩殿観音窟 [地図] は、裏山の中腹にある。関東三大岩殿観音の一つだと称している。
奈良時代、行基がこの洞窟で一夜を過ごした際、見た霊夢に従って十一面観音像を刻み洞窟内に安置したと伝える。南北朝時代の貞和2年(1346年)に造られた石龕は県の史跡となっている。
もともと岩殿観音を守っていた観音院という寺がいつの間にか廃寺となったため、昭和13年に法光寺が観音堂を復興し奥ノ院とした。
奥ノ院に向かう途中にある爪書き不動尊は、弘法大師空海が手彫りしたと伝える磨崖仏。
宝生の滝は、奥ノ院に向かう道から少し外れた所にある。
岩殿観音窟は法光寺の奥ノ院。岩窟にはめ込まれたような覆屋内にある石龕(1356年建造の石造厨子)は埼玉県指定史跡。なお、道を更に奥に進むと、畠山重忠の馬蹄跡や弘法の硯水がある。
吾野駅の近くには吾野宿や秩父御嶽神社・東郷公園がある。