羽生八雲神社
羽生八雲(はにゅうやぐも)神社は、埼玉県羽生市の、東武伊勢崎線・秩父鉄道の羽生駅より北東へ徒歩9分の地に位置する鎮守社。
天禄3年(972年)の創建で、慶長年間(1596-1615年)に現在地へと遷座。
古くは牛頭天王とも称した。明治2年、八坂神社に改称。
かつては羽生領の総鎮守として神札を領中に頒布し、領内74ヶ村からは御供米が奉献されたが、明治初期に廃止された。
本殿は羽生小学校の奉安殿を移築したもの。
右隣りに並立して社殿が建つ神明社は実は独立した神社で、安政3年、羽生領74ヶ村が協議のうえ伊勢神宮を勧請して現・羽生市中央公民館の地に創建され、昭和25年に現在地へと遷座。
また、北に隣接する羽生護国神社も独立した神社。
八雲神社の本殿は、羽生尋常高等小学校(現・羽生北小学校)の御真影奉安殿(昭和3年竣工)を移築したもの。
神明社は、昭和25年に現在地に遷座。
形式的には八雲神社とは別の、独立した法人格を持つ神社。
羽生護国神社は羽生地区の戦没者を祀る。
八雲神社・神明社から北へ地続きだが、この社もまた法人格は独立している。
ここは元は厳島神社の境内だったが、厳島神社は明治41年に古城天神社に合祀された。
跡地に昭和8年に忠魂社が創建され、同14年には護国神社と改称。
そして厳島神社もまた、昭和32年に旧地に復祠した。
なお、厳島神社は寛永年間(1624-44年)に弁天社として勧請された社。
近くには古江・宮田神社&毘沙門堂がある。