川越氷川神社
川越氷川神社は、埼玉県川越市の、西武新宿線の本川越駅より北へ徒歩25分、またはJR川越線・東武東上線の川越駅より北へ徒歩33分の地に位置する、川越の総鎮守。戦前の社格は県社で、現在は神社本庁別表神社。
古墳時代の欽明天皇2年(510年)、入間川に毎夜、氷川神の霊光が現れたのを祀って創建。室町時代の長禄元年(1457年)に太田道灌が川越城を築いて以降は川越の総鎮守として崇敬を受けた。
大型の本殿には壁面全面に彫刻が多く施されている。また境内社八坂神社は江戸城の二ノ丸東照宮の社殿を移築したもの。
東参道に立つ大鳥居は高さ15mで、木製鳥居としては日本最大級。
拝殿・幣殿は昭和18年築。
本殿は1849年建立。壁面全面に彫刻が多く施されている。埼玉県指定有形文化財。
摂社八坂神社の本殿・拝殿は埼玉県指定有形文化財。
江戸城の二ノ丸東照宮(1637年築)を城内の紅葉山東照宮に合祀後、1656年に二ノ丸東照宮の旧社殿を川越城に移築。その拝殿と幣殿は縮小のうえ三芳野神社の外宮とされたが、明治5年に当社に再移築され八坂神社の拝殿・本殿となった。
柿本人麻呂神社の本殿は1752年築。八坂神社(江戸時代は牛頭天王社)の旧社殿。
舞殿は1704年築。
川越市護国神社は西南戦争以降の川越市の戦没英霊2970柱を祀る。本殿は昭和10年築。
人形(ひとがた)流しを行う小川。水神社の祠がある。
木曽御嶽山信仰の塚と石碑。
子ノ権現社では、足腰が悪い者は祠の履物を1組持ち帰り、治ったら履物を2組奉納する。
その他、本殿の背後には多くの小祠が並ぶ。
川越まつり
川越氷川神社の例大祭を中核とする川越まつり(川越氷川祭)は、関東地方の代表的な祭礼の一つ。国指定重要無形民俗文化財で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている。
例大祭の神事は10月14日(日程固定)に厳粛に斎行され、その直後の週末(第3土日曜日)に神幸祭及び山車行事が催される。土曜日に神幸祭(宮神輿の巡行)が行われると、その後に川越まつりの花である山車行事が二日間に渡って行われる。