調神社
調(つき)神社は、埼玉県さいたま市の、JR東北本線(京浜東北線・高崎線・宇都宮線など)の浦和駅より南西へ徒歩9分の地に位置する、浦和宿の総鎮守。
戦前の社格は県社。
開化天皇3年(BC155年)に創建。
県都であった旧浦和市の代表的な神社として、境内は整っている。また鳥居がない、神使がウサギ、などの特徴がある。
本社への鳥居はない(ただし境内社の鳥居はある)。伝承では鳥居が調物運搬の妨げとなったため、倭姫命(第11代垂仁天皇皇女)が取り払っうよう命じたことに由来する。
調(つき)→月→ウサギの連想から当社の神使はウサギであり、狛兎のほか、手水鉢や神池の噴水、社殿の彫刻意匠などにその姿を見つけることができる。
社務所は昭和4年竣工。社務所の前には石庭が設けられている。
社殿は本殿・幣殿・拝殿を連結した権現造で、江戸末期の1859年建立。
神楽殿は昭和4年頃の建立。
神池の噴水にも兎がいる。また境内林は、市の天然記念物。奥に見える社殿は稲荷社。
稲荷社の社殿は調神社の旧本殿。1733年建立。さいたま市指定有形文化財。
調神社と地続き(旧境内)の調公園には、昭和15年建立のラジオ塔が残されている。
例大祭
例祭の神幸祭(宮神輿の渡御)は7月19日、神事は20日。このほか、例祭日に近い週末に催される浦和まつりの「みこし渡御」では、浦和各所から神輿が集まって連合渡御が行われる。
十二日まち
毎年12月12日(曜日に関わらず日程固定)には十二日まち(大歳市祭)が催される。縁起物の熊手その他多数の露店が軒を並べる。
浦和駅周辺には他に玉蔵院などがある。