白子熊野神社 & 瀧不動
白子熊野神社と瀧不動(清龍寺不動院)は、埼玉県和光市の、東京メトロ有楽町線地下鉄成増駅より北西へ徒歩11分、または東武東上線成増駅より北西へ徒歩14分の地に位置する、川越街道白子宿に隣り合って存在する社寺で、江戸時代は瀧不動は熊野神社の別当寺であった。
白子熊野神社
白子熊野神社は白子宿の鎮守。鎮座地は東京都練馬区との境界に近い。
創建年代は不明だが中世にはすでに存在していた。
境内には大型の富士塚がある。
大型の富士塚は明治3年築造。年間を通じて自由に登拝できる。
当社の宮神輿はかつては上野寛永寺の僧が担いだと伝えるもので、10月上旬の例大祭で渡御する。
瀧不動(清龍寺不動院)
瀧不動は、白子熊野神社と境内を接する、天台宗系の単立寺院。正式には神瀧山清龍寺不動院。
平安時代の天長7年(830年)に慈覚大師円仁により開山。
明治維新の神仏分離までは白子熊野神社の別当寺を務めていた。
割と長い洞窟霊場がある。
本尊は不動明王。
開運洞窟は第二次大戦後に黒ボク(富士山の溶岩)で造られた、全長25mの洞窟霊場。洞窟入口には照明のスイッチがある。なお、隣の白子熊野神社で大きな祭礼などがある時は立入禁止となるようだ。
洞窟内には白菊稲荷大明神が2ヶ所に祀られている。
また隣の白子熊野神社の境内の一角を切り取るように滝行のための滝場もあるが、非公開(申し込めば滝行も可)。
昔は夫婦の龍神が住んでいたが、喧嘩をして片方は練馬区石神井の三宝池に逃げたとの伝説がある。
祭礼
白子熊野神社 武州白子つつじまつり
熊野神社境内の富士塚にはツツジが植栽されており、開花時期の4月下旬には武州白子つつじまつりが開かれ、イベントや模擬店出店などがある。
白子熊野神社 秋季例大祭
白子熊野神社の秋季例大祭は10月上旬に催され、元は上野寛永寺の僧が担いだという宮神輿が出る。この行事に関する詳細は「白子熊野神社 秋季例大祭」の記事を参照。
白子熊野神社 熊手市
12月7日(日程固定)には熊野神社境内で熊手市が開かれ、富士塚もイルミネートされる。この行事に関する詳細は「白子熊野神社 熊手市」の記事を参照。