舎人諏訪神社
舎人諏訪神社は、東京都足立区の、日暮里・舎人ライナーの見沼代親水公園駅より南東へ徒歩7分の地に鎮座する鎮守社。
創建年代は不詳。
埼玉県草加市の毛長神社とは毛長川を挟んで向かい合い、手長神社が女神、舎人諏訪神社が男神とされた。
創建伝承の一つとして、舎人の長者の家に毛長川対岸の新里の長者の娘が嫁入りしたが離縁され身投げした。漂着した娘の毛髪を祀ったのが毛長神社で、舎人諏訪神社は後に自殺した元夫を祀ったものだが、人を神として祀ったことを憚って諏訪神社を勧請したと伝える。また境内は舎人の長者の屋敷跡だとも言う。
覆屋の隙間から覗える本殿は江戸後期の1836年建立で、壁面全面に彫刻が嵌め込まれている。足立区登録有形文化財。
舎人諏訪神社と嫁入りの伝承
舎人諏訪神社の神(男神)と毛長神社の神(女神)は仲睦まじい夫婦神であったが、その間に毛長堀(毛長川)を開削したために別れ別れとなり、その祟りかこの2社の下道を通って嫁入りすると、嫁はいずれ離縁され出戻ると言われる。
異伝として、境内にはかつて夫婦杉と呼ばれる一対の杉があったが、1723年に見沼代用水の堀割が杉の間を通すように造られたため、「仲を割く」と嫁入り行列は避けたと言う。
明治維新時の神仏分離まで、西門寺(舎人2-2-14)が当社の別当寺であった。
なお、舎人地区には舎人氷川神社もある。