舎人氷川神社
舎人氷川神社は、東京都足立区の、日暮里・舎人ライナーの見沼代親水公園駅より南西へ徒歩1分の地に鎮座する舎人の鎮守。
鎌倉時代の正治元年(1200年)、さいたま市の大宮氷川神社を勧請して創建。
彫刻が壁面全面に嵌め込まれた比較的大型の本殿がある(ただし覆屋の金網で良く見えない)。
本殿は江戸後期の1836年建立。足立区登録有形文化財。本殿は比較的大型で、壁面全面に緻密な彫刻が嵌め込まれている(が金網の覆屋で良く見えない)。
弁天社の周りは池となっており、それに石橋が渡してある。かつては2倍ほどの大きさの池だった。
境内にはこの他にも小祠がいくつかある。
『足立風土記資料 民俗3 民間信仰』には、境内のM邸は明治維新まで別当寺であった延命寺の本堂で、維新で延命寺が廃寺となった後、M家が移り住んだ、とある。この建物のことであれば、江戸時代の建築であろう。
宮神輿は明治初期製作。
例大祭
舎人氷川神社の例大祭は9月上旬の週末に催される。3年に一度の本祭では宮神輿の渡御がある。
境内には露店がそれなりに出る。
宮神輿は土曜・日曜の両日とも巡行するが、土曜日の渡御では井桁の担ぎ棒で担がれ、日曜日の渡御では二天棒の担ぎ棒で担がれる。
その他の特徴的な行事としては、12月23日には舎人氷川神社の境内で舎開かれる人文化市がある。舎人は赤山街道沿いにあり、かつては12月の20日と26日にゴボウなどの正月用野菜や雑貨を売る「ゴボウ市」が立ったが、戦後途絶えた。そのゴボウ市の伝統を伝えるため、復活させたのが舎人文化市で、野菜などが売られるほか、模擬店やフリーマーケットが出る。
舎人地区には、同じく本殿に彫刻が多く施された舎人諏訪神社もある。