島根鷲神社
島根鷲神社は、東京都足立区の、東武スカイツリーライン西新井駅より北東へ徒歩17分の地に位置する、旧島根村の鎮守。
往古、当地は入江の中に島の根の様に突き出た地で、神々が船で上陸した場所とされ、日本武尊がその神々を祀ったと伝える。このことから日本武尊を称えて大鷲尊や浮島明神と称される。また、普門寺の鷲大明神から分祀されたとの伝もある(後述)。鎌倉時代の文保2年(1318年)に中興。
社殿は端正で整っている。
社殿は昭和31年建立。拝殿・幣殿・本殿を連結した、神明造をベースとする権現造。
神楽殿は昭和56年建立。
三峯神社はこの覆屋内に小祠があり、熊野大神・三峯大神・島宮天満宮・国魂大神を祀る。
富士塚は昭和63年築造。冨士浅間大神の祠がある。
大型の社務所は平成11年竣工。
普門寺の鷲大明神の伝承
普門寺は、足立区島根にある真言宗室生寺派の寺院。
延慶年間(1308-1310年)に創建し、天和年間(1681-1684年)に中興。
明治維新時の神仏分離まで、島根鷲神社の旧別当寺であった。
境内にある鷲大明神の伝承として、これがお酉様の元祖で、花畑の大鷲神社や島根鷲神社はここから分祀した、とするものがある。
また、この鷲大明神の社殿の中には石祠が納められているといい、これは島根鷲神社の昔の御神体ともされ、かつてはここから御霊を鷲神社に遷し神輿を巡行した、との伝承もある。
普門寺
東京都足立区島根4-16-1 地図
例大祭は9月の第3日曜日。その他の大きな祭礼としては、11月に酉の市が立つ。例大祭や酉の市では島根神代神楽が奉納される。