諏方神社
諏方神社は、東京都荒川区の、JR山手線および東京メトロ千代田線の西日暮里駅より徒歩3分の地に鎮座する、日暮里及び谷中の鎮守。
鎌倉時代の元久2年(1205年)に長野の諏訪大社から勧請された。山を切り開いて当地に遷座したのは江戸初期の寛永12年(1635年)である。社殿その他は第二次世界大戦で焼失し戦後に再建された物だが、鉄筋コンクリート製の神輿庫だけは焼け残り現存する。
宮神輿の神輿庫は大正15年建造(『東京都神社名鑑』の記述に合致するのはコレ)。
JR西日暮里駅の線路下を潜って、石段を登る参道。諏訪神社は山手線が下を通る崖の上にあり、見晴らしは良い。
末広稲荷神社・銭降稲荷神社の社殿の中には、多くの小祠が収まっている。
拝殿は戦後の再建。
本殿も戦後の再建。
本殿の脇には木曽御嶽塚がある。木曽御嶽塚は富士塚と比べて少ない。
社務所も戦後の再建。
本社神輿(宮神輿)は3年毎に例大祭で渡御する。1850年に修復されたもので、台輪幅4尺3寸、重量推定800貫以上の、都内でもかなり大型の神輿である。
初詣
諏方神社の初詣では、社殿の周囲に多数の行灯が灯される。下の写真は元旦の様子。
どんど焼き
諏方神社では1月中旬頃にどんど焼きが行われる。神事の後に正月飾りを焚き上げ、その炎で餅を焼く。
納涼踊り大会
7月末から8月初頭頃、諏方神社の境内では盆踊りが催される。なお、日暮里駅周辺ではこのほか、谷中銀座商店街商店街主催の谷中ひゃっこい祭りや、日暮里中央町会主催の日暮里駅前での納涼盆踊り大会が、各々別日程で催される。また8月下旬の例大祭の時にも盆踊りを町内で催す町会が複数ある。
例大祭
諏方神社の例大祭は8月下旬。3年に一度の本祭では宮神輿が渡御する。その他の年(陰祭の年)には宮神輿の渡御はないが、町神輿の連合渡御が、谷中・池之端地区と日暮里地区の各々で行なわれる。また露店も多い。この行事に関する詳細は「諏方神社 例大祭」の記事を参照。
明治の神仏分離までは、隣の浄光寺が当社の別当寺であった。