福徳神社
福徳神社(芽吹稲荷)は、東京都中央区の、東京メトロ銀座線の三越前駅より徒歩1分、JR総武線新日本橋駅や東京メトロ半蔵門線三越前駅からは徒歩3分の地にある稲荷社。
平安時代の貞観年間(859-876年)には既に鎮座していたと伝える。長らく小祠となっていたが、三井不動産による一帯の再開発に伴い、当地のコミュニティーを再建するとの目的のもと、商業施設の一角に社殿が再建された。また隣接地にはイベント広場として福徳の森が整備されている。
イベントスペースである福徳の森との間には小さいながら良く手入れされた日本庭園がある。
高層ビル群の間にある神社に相応しく、夜間はライトアップされる。
福徳の森
福徳の森は、福徳神社の隣接地に平成28年(2016年)に整備されたスペース。イベントにも活用される。また薬祖神社が鎮座している。
日本橋はかつては薬問屋街であり、現在も多くの製薬会社がある。福徳の森の一角に鎮座する薬祖神社は、明治41年に東京薬種貿易商同業組合(現・東京薬事協会)が薬祖神として上野公園の五條天神社を勧請して創建。したがって福徳神社の境内社ではなく、10月の薬祖神祭などは五條天神社の宮司が執り行う。
日本橋 桜フェスティバル
3月中旬から4月上旬にかけ、福徳神社一帯では「日本橋 桜フェスティバル」と称して、夜間には桜に見立てたライティングが行われる。また、昼間には屋台イベントが行われる日もある。
福徳神社前のビルの間の通りを川に見立て、桜が舞い水面を流れるプロジェクション・マッピングが行われる。
福徳神社 神幸祭
福徳神社の例大祭は5月だが、神幸祭(本社神輿の渡御)は隔年で10月中旬に催される。この行事に関する詳細は「福徳神社 神幸祭」の記事を参照。
宮神輿は平成26年製作。八棟造。