波除神社
波除神社(波除稲荷神社)は、東京都中央区の、築地場外市場に鎮座する神社。都営大江戸線の築地市場駅からは徒歩5分、または東京メトロ日比谷線の築地駅からは徒歩7分。
難航する築地の埋め立ての際に稲荷神の神助があったとして神恩に謝して江戸初期の万治2年(1659年)に創建。
かなりコンパクトな境内だが、そこに昭和12年築の立派な社殿が収まる。
拝殿などは昭和12年建立。
本殿はRC造。
境内末社は天照大神、大国主命、少彦名命、天日鷲命の4神を祀る。神明造風だが棟持柱は無い。
獅子殿(旧神楽殿)には高さ2.4・幅3.3m・重さ1tの天井大獅子(雄獅子、平成2年製作)が収まる。つきじ獅子祭で渡御する際の担ぎ棒を含めれば重さ2tとなる。
摂社弁財天社には高さ2.2m・幅2.5m・重さ0.7tのお歯黒獅子(雌獅子、平成14年製作)が収まる。これもつきじ獅子祭で渡御する。
本社大神輿は昭和2年製作。台輪幅は4尺1寸あり、俗に千貫神輿と呼ばれる神輿の一つ。
年中行事
以下に挙げた祭礼の他の特徴的な祭礼としては、11月の新嘗祭どぶろく祭(石川県の御神饌田で収穫された米で醸した濁酒を振る舞う)もある。
つきじ獅子祭
波除神社の例大祭は、6月に「つきじ獅子祭」の名で開催される。3年毎の本祭では、土曜日に本社大神輿のほか獅子頭神輿2基のどちらか1基の計2基が渡御し、日曜日には町神輿の連合渡御がある。それ以外の年に行われる陰祭では、これら宮神輿3基のうちどれか1基が日曜日に渡御する。
この行事に関する詳細は「波除神社 つきじ獅子祭」の記事を参照。
御初穂祭
10月に催される秋季大祭「御初穂祭」では、四條流包丁式が奉納される。
この行事に関する詳細は「波除神社 御初穂祭」の記事を参照。
酉の市
11月の酉の日には酉の市が立ち、境内に熊手を売る露天が数件出店する。