葛西神社
葛西神社は、東京都葛飾区の、JR常磐線または京成金町線の金町駅より東へ徒歩10分の地に位置する鎮守社。
かつては葛西三十三郷の総鎮守で、現在は金町一帯を氏子域とする。
元暦2年(1185年)、香取神宮を勧請して創建。初めは香取宮と称したが、明治維新時に香取神社に、明治14年に葛西神社と改めた。
当社は祭囃子発祥の地で、江戸時代の徳川吉宗の頃に生まれ各地に広まったという。当社においては現在は葛西囃子の名で継承されている。
一ノ鳥居の脇にあるイチョウは葛飾区指定天然記念物。境内にはこの他にも2株、区の天然記念物に指定されているイチョウがある。
社殿は昭和39年建立でRC造。
神楽殿は大正12年建立。
宝物殿は、明治18年改築の旧社殿を転用したもの。
富士塚は明治44年築造。富士社が祀られている。
金町招魂社は昭和29年創建。本殿は小祠だが、脇障子が付いた神明造で、変則的。拝殿も変則的。
金町弁天社(厳島神社)は岩窟に小祠を納めたもの。
福神殿は七福神を祀る。
道祖神には、脚の神としてワラジが奉納されている。
境内社としては、他に稲荷社、諏訪社、三峯社、祓戸神社などの祠がある。
本社一ノ宮神輿は1838年製作で、台輪幅は4尺4寸とかなり大型。例大祭では3年に一度の本祭で渡御する。
本社二ノ宮神輿は本祭でない年の例大祭で渡御。