半田稲荷神社
半田稲荷神社は、東京都葛飾区の、JR常磐線及び京成金町線の金町駅より北東に徒歩13分の位置に鎮座する稲荷社。
創建時期は、社伝では平安時代の永久年間(1113~1117年)、新編武蔵風土記稿では奈良時代の和銅4年(711年)、旧別当寺(廃寺)の寺記では和銅7年(714年)、と諸説がある。
江戸時代には小児の麻疹・疱瘡・安産の霊験で栄えた。
拝殿は江戸末期の1844年建立。
拝殿の向拝天井には、鳳凰が描かれた大型の漆喰彫刻がある。
社殿は本殿・幣殿・拝殿を連結した権現造で、うち本殿(左端)も江戸末期の1845年の建立。
神楽殿も江戸末期の1866年の建立。建築物ではこのほか、手水舎が江戸後期の1803年の建立である。
境内社には白狐殿などがある。
葛飾区指定有形文化財の神泉遺構は湧水井戸跡。石柵などには市川団十郎・尾上菊五郎などの名も見え、小児の麻疹・疱瘡・安産に霊験ありとして繁栄した当時を偲ばせる。
稲荷の祠に黒ボクの造形物が伴うケースは多いが、当社のはかなり大型。
宮神輿は昭和5年製作。
半田稲荷の例大祭は4月上旬で、宮神輿が渡御するのは3年に一度。この行事に関する詳細は「半田稲荷神社 例大祭」の記事を参照。
創建年代は上述のように、社伝では永久年間(1113~1117年)、新編武蔵風土記稿では和銅4年(711年)、旧別当寺(廃寺)の寺記では和銅7年(714年)である。稲荷の総本社である京都伏見稲荷大社の創建は和銅4年などと伝承されており、それと近い(稲荷社は膨大な数があるので、中には当社のように京都伏見稲荷大社とほぼ同時、あるいはそれ以前の創建年を主張する神社すらある。詳細は妻恋神社の記事を参照。)