東書文庫
東書文庫は、東京都北区の、JR東北本線・東京メトロ南北線の王子駅より南東へ徒歩10分、または都電荒川線の栄町停車場より北東へ徒歩2分の地に位置する、教育資料専門の図書館。
教科書出版社である東京書籍が設立した日本初の教科書専門図書館で、昭和11年に竣工・開館。開館当時から東書文庫という名であった。
建物は北区の文化財で、収蔵資料の一部は国の重要文化財に指定されている。
アール・デコ調の建物は昭和11年竣工で、北区指定有形文化財かつ経済産業省認定近代化産業遺産。
かつては建物の前後にポーチがあったが、昭和54年に建物を延長増築したため後方のものは失われた。
東書文庫を設立した石川正作社長の像。
解体された旧東京書籍工場
かつては東書文庫の道路向かいには東京書籍印刷の工場があり、東書文庫と同年の昭和11年に竣工した工場棟・事務棟・守衛所が、東書文庫と同様に北区の有形文化財に指定されていたが、全て平成28年に解体され、現在は商業施設となっている。
この工場は竣工時は東京書籍の工場であったが、昭和43年に東京書籍から分離されて東京書籍印刷となり、平成21年にはリーブルテックと改称したため、解体時はリーブルテックの工場であった。
なお、王子駅周辺には他に旧渋沢庭園 & 飛鳥山公園、正受院、王子神社、王子稲荷神社、名主の滝公園、東京第一陸軍造兵廠遺構などがある。