富賀岡八幡宮
富賀岡八幡宮は、東京都江東区の、東京メトロ東西線の南砂町駅より東へ徒歩9分の地に鎮座する鎮守社。同じ江東区内の富岡八幡宮の元宮との伝が残る社の一つ。
奈良時代の天平勝宝元年(749年)、後に右大臣となる藤原豊成が下総守に下向中に創建。富岡八幡宮は当地から寛永4年(1624年)に深川に遷座したと伝えるため、当社はその元宮だとし、そのため元八幡とも呼ばれる。富岡八幡宮側の縁起に当社が直接出てくるわけではないようだが、当社が元宮だという伝承がある事は、江戸時代の地誌等に広く紹介されている。
社殿は第二次世界大戦で焼失し、戦後に鉄筋コンクリートで再建。
富士塚は江戸中期の1723年築造で、戦後に現在地に移築。手前には砲弾が安置されている。
例大祭
富賀岡八幡宮の例大祭は8月下旬。4年に一度の本祭で宮神輿が渡御するが、本祭の中間年の仲間まつりにも簡略化された渡御を行う。この行事に関する詳細は「富賀岡八幡宮 例大祭」の記事を参照。
神輿
八棟造の神輿はそれなりに珍しいが、当社には町神輿も含め、複数ある。
八棟造の鳳輦神輿(一之宮神輿)は1813年製作。台輪幅4尺の大型の神輿。
八棟造の本社大神輿(二之宮神輿)は昭和3年製作。これも台輪幅4尺の大型の神輿。
本社小神輿も八棟造。
中央町会大神輿も八棟造。