永寿院 & 芳心院墓所
永寿院は、東京都大田区の、東急池上線池上駅より徒歩10分の地にある、日蓮宗の寺院。日蓮宗大本山池上本門寺に隣接し、その子院の1つである。
寛永年間後半(1630年代)に創建。芳心院の墓所を庭園風に整備公開している。芳心院(1631-1708年)は紀州徳川家初代藩主頼宣の娘で、鳥取池田家初代藩主池田光仲の正室となった。
芳心院墓所では弥生住居跡や、堤方権現台古墳も整備公開されている。
なお、当寺を含めた池上本門寺周辺の子院については池上本門寺周辺の子院を参照。
芳心院墓所の俗称の万両塚は、造営に一万両はかかったろうとの風説に拠るという。
墓所を囲む堀は、蛇嫌いの芳心院が没後も蛇を遠ざけるための水堀だったと伝えられていたが、近年の整備時の調査で当初から空堀であったことが判明した。
弥生住居跡を発掘した跡も保存されている。
堤方権現台古墳は6世紀前半の古墳。直径約40mの円墳と推定され、うち直径10mが復元整備されている。