池上本門寺周囲の子院
日蓮宗の七大本山の一つである池上本門寺(東京都大田区池上)の周囲には、多くの子院がある。そのうち目立つものを紹介。
本行寺
本行寺は、日蓮宗の49本山の1つ(宗教法人日蓮宗は、総本山久遠寺の下に七大本山があり、その下に49本山がある)。建治2年(1276年)に池上氏館内の持仏堂を法華堂としたのが起源。宗祖日蓮の入滅の地として東京都指定旧跡。当寺についての詳細は本行寺の記事を参照。
南之院
南之院は弘安5年(1282年)創建。
本堂は1863年、山門は江戸期、庫裏は文政年間(1818~1830年)の建造。
実相寺
実相寺は天文19年(1550年)創建。
本堂と山門は国登録有形文化財。当寺についての詳細は実相寺の記事を参照。
中道院
中道院は、宗祖日蓮の弟子が開いた草庵を起源とする寺。
民家風の本堂庫裏は幕末の1862年建築。
池上鬼子母神堂
池上鬼子母神堂は、日蓮宗の祈祷本尊である鬼子母神を祀る、本門寺の子院である厳定院の境外仏堂。
昭和44年建立の堂宇は、若干変則的な形状。東日本大震災前までは瓦葺きだった。
理境院
理境院は元享元年(1321年)草創の草庵を起源とする寺。本行寺、照栄院とともに池上三院家の1つでその第3位。
赤門の奥に、良く整った前庭がある。本堂は大正4年、山門は明治14年の建造。
照栄院
照栄院は文保2年(1318年)草創の草庵を起源とする寺で、本行寺、理境院と共に池上三院家の1つでその第2位。
江戸時代に南谷檀林(日蓮宗の教育機関)が置かれた地で、書院及び妙見坂の上にある妙見堂はその遺構。当寺についての詳細は照栄院の記事を参照。
永寿院 & 芳心院墓所
永寿院は寛永年間後半(1630年代)に創建。芳心院の墓所を庭園風に整備公開している。芳心院(1631-1708年)は紀州徳川家初代藩主頼宣の娘。当寺についての詳細は永寿院・芳心院墓所の記事を参照。