多摩川浅間神社

多摩川浅間神社多摩川浅間神社は、東京都大田区の、東急東横線・目黒線・多摩川線の多摩川駅より南へ徒歩2分の地に位置する鎮守社。
鎌倉時代の文治年間(1185-90年)、当地で富士山を望んだ北条政子が、夫・源頼朝の武運を祈って創建。
社殿は前方後円墳(全長約60m)である浅間神社古墳の後円部(径32m)上に立つ(なお、前方部は社殿の背後である)。この古墳は隣接する多摩川台公園に10基が現存する田園調布古墳群のうちの1基。
また本殿はRC造ながら、珍しい浅間造。

多摩川台公園
スポットガイド
多摩川台公園| 東京都大田区
古墳群と紫陽花と浄水場跡
一ノ鳥居
多摩川浅間神社

表参道の石段下には大祓詞石車があり、これを回すことで大祓詞を奏上したのと同じ功徳が得られる。

三ノ鳥居
多摩川浅間神社

表参道沿いには、富士塚のように黒ボク(富士山の溶岩)が敷かれており、三ノ鳥居の手前には白糸の滝が、その裏には小御岳神社の石祠がある。
白糸の滝は富士山麓にある有名な滝。また小御岳神社も富士山五合目ある神社で、富士塚の山腹に良く祀られている。

四ノ鳥居
多摩川浅間神社
神楽殿
多摩川浅間神社

神楽殿は昭和14年建立。

末社
多摩川浅間神社

左から阿夫利神社、三峯神社、稲荷神社、小御嶽神社。

見晴台
多摩川浅間神社

見晴台からは、多摩川とその対岸の川崎市が見渡せる。

拝殿
多摩川浅間神社
社殿
多摩川浅間神社

RC造の社殿は昭和48年建立。拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造で、うち本殿は珍しい浅間造。
浅間造は浅間社の総本社である富士山本宮浅間大社(富士宮市)の本殿形式で、重層となっている点に特色がある。

他所に移築された社殿

現在の当社の社殿は昭和48年に建立されたが、その際、大正4年に建立された前代の社殿は区内の雪ヶ谷八幡神社に移築され、境内摂社・斎霊殿の社殿となって現存する。

雪ヶ谷八幡神社 斎霊殿
雪ヶ谷八幡神社
雪ヶ谷八幡神社
東京都大田区東雪谷2-25-1 地図

多摩川浅間神社の例大祭は6月上旬。3年毎の本祭の年には日曜日に宮神輿の渡御がある。
明治の神仏分離までは東光院が多摩川浅間神社の別当寺であった。

東光院
スポットガイド
東光院 | 東京都大田区
手水舎は六角堂
多摩川浅間神社 公式HP
東京都大田区田園調布1-55-12 地図
アクセス:東急東横線・目黒線・多摩川線 多摩川駅より徒歩2分
大田区
エリアガイド
大田区 | 東京都
都区部の最南端。蒲田、羽田、田園調布など