神道扶桑教 太祠
神道扶桑教の太祠は、東京都世田谷区の、京王線の明大前駅より東へ徒歩3分の地に位置する、富士講系教派神道「神道扶桑教」の本部。
元亀3年(1572年)に冨士道を開いた角行(1541-1646年)を開祖とし、食行身禄(1671-1733年)を中興元祖と仰ぐ。
明治6年に各地の富士講を統合して冨士一山講社として結成され、同9年に神道事務局に所属して扶桑教会となる(この間、後の丸山教とも合同していた)。同15年に独立して神道扶桑派、更には神道扶桑教と改称し、教派神道の一派として公認された。
境内には神社社殿のほか、新しく築造された富士塚がある。
この富士塚は平成27年築造。高さは3.7mある。
道開社は全国オートバイ神社の総本社だという。
元祠
扶桑教立教の地である元祠は、富士山麓に鎮座する北口本宮冨士浅間神社(山梨県富士吉田市)の隣にある。
また富士山吉田口登山道の八合目には、富士山天拝宮(明治維新の神仏分離で富士山頂より遷座)と烏帽子岩神社(身禄が断食・入定した霊跡)がある。
近くには松原一丁目日章館亀井邸市民緑地がある。
その他の富士講の流れを汲む神道団体
江戸時代以来の富士講の流れを汲みながら、明治以降に教派神道として一派を立てたのは、扶桑教のほかには実行教(實行教)があり、教派神道十三派の一つに数えられている。現在はさいたま市に本部を置く。
また川崎市に本部を置く丸山教は、明治期に扶桑教会には合流するものの、扶桑教として独立する際に離脱して神道本局に属し、第二次大戦後に一派独立した教団。
實行教 本庁
埼玉県さいたま市北区盆栽町377-3 地図
丸山教 本庁
神奈川県川崎市多摩区登戸1274 地図