清岸寺 & 隆崇院
清岸寺と隆崇院は、東京都品川区の、東京メトロ南北線・都営三田線の白金台駅より南西へ徒歩6分の地に向かい合う浄土宗の寺院。この一帯は寛文元年(1661年)以降、増上寺の下屋敷となっていた地で、江戸期には増上寺の子院8ヶ寺で成る寺町が形成された(現在も、寺の数には増減があるが、小規模な寺町がある)。
清岸寺
清岸寺(せいがんじ)は浄土宗の寺院。
正式には法性山浄国院清岸寺。
寛永7年(1630年)に八丁堀に創建。寛永12年(1635年)に芝金杉へ、万治2年(1659年)に麻布狸穴へ、そして寛文元年(1661年)に現在地へと移転。
祐天桜の原木があり、区の天然記念物に指定されている。

コンクリート塀は昭和5年竣工。

山門は江戸期の建立。

本堂は1841年建立。
本尊は阿弥陀如来。


祐天桜は樹齢250~300年で、浄土宗の高僧・祐天上人の手植えと伝える。品川区指定天然記念物。
染井吉野より花期が若干早い。
隆崇院
隆崇院(りゅうそういん)は浄土宗の寺院。
山号は善長山。
寛文9年(1669年)にに増上寺山内の山下谷に創建。明治37年に当地に移転し、同38年に隣にあった善長寺と合併し、山号を善長山とした。
本堂には、伊東深水らによる天井絵がある。


本堂は昭和37年建立。
本尊は阿弥陀如来。

本堂の天井絵は、日本画の大家・伊東深水とその一門が昭和42年に制作。
絵のうち中央の牡丹唐獅子図が深水の作。

塀は表側から見ると新しいが、裏側には煉瓦が残っている。

車道を下ると阿弥陀堂がある。