中井御霊神社
中井御霊神社は、東京都新宿区の、都営大江戸線および西武新宿線の中井駅より西へ徒歩10分の地に位置する鎮守社。
創建年代は諸説あり、景行天皇40年(西暦110年)の日本武尊の東征中に同行者が大和国の御霊社を祀った、あるいは古代に鹿島神宮の氏子がこの地を開発した際に武御雷を祀った、あるいは天正18年(1590年)に葛谷御霊神社から勧請した、など様々である。
境内は整っている。
社殿は拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造で新宿区指定有形文化財。
本殿は江戸中期~後期に当たる1718~1810年の間の、幣殿は大正期の、拝殿は明治29年以前の建立。
社務所は昭和16年竣工。
神楽殿は昭和26年建立。
備射祭
中井御霊神社は備射祭(びしゃまつり)という名で農村儀礼であるオビシャ神事が残っており、新宿区指定無形民俗文化財となっている。オビシャ神事は、矢を射て豊作などを祈る神事で、当社では1月13日に執り行われる。この行事に関する詳細は「中井御霊神社 備射祭」の記事を参照。