吾嬬神社
吾嬬神社は、東京都墨田区の、東武亀戸線の東あづま駅より西へ徒歩7分の地に鎮座する鎮守社。
日本武尊の妻の弟橘姫を主神とし、相殿に日本武尊を祀る。日本武尊の東征中、弟橘姫は海上で暴風雨を鎮めるために海に身を投げた。後日、日本武尊が漂着した妻の遺品を埋めて祀ったのが創祀と伝え、正治2年(1200年)に社殿を造営したと伝える。漂着した弟橘姫の遺品または遺骸を埋めたと伝える神社は、関東を中心に少なくとも約20社あるが、当社はその一つ(東京では他に品川区の寄木神社がそうである)。吾嬬神社は古代は海岸線に面しており、江戸時代も境内は浮島のように水上に浮かんでいた(北十間川は古代・中世の海岸線にほぼ一致する)。
本殿は大型の石祠。
例大祭は8月上旬。
明治の神仏分離までは、宝蓮寺(江東区亀戸4-35-12)が別当寺であった。