阿佐ヶ谷神明宮
阿佐ヶ谷神明宮は、東京都杉並区の、JR中央本線の阿佐ケ谷駅より北東へ徒歩2分の地に位置する鎮守社。
景行天皇44年(西暦114年)、日本武尊が東征帰路に休息した地に、住民がその武功を慕って神明宮を勧請し創建。場所は現在のお伊勢の森(お伊勢の森児童遊園などがある一帯。旧称は元伊勢で、昭和初期には鳥居などもあった)であった。建久年間(1190-98年)には当地の土豪が伊勢神宮に参拝した際に神示を受け、宮川の底から霊石を持ち帰り神体とした。遷座したのはその後とされるが、具体的な年代は不詳。なお、この神体の霊石は男根型で、花柳界で信仰されたという。
現在の壮麗な社殿は平成21年の竣工。
立派な瑞祥門(神門)が立つ。この門は、平成大改修以前からあった。
拝殿も豪壮。
拝殿の奥には、神明造の社殿が3棟並ぶ(垣内三殿)。中央にある本殿では主祭神である天照大御神を、右の摂社には月読命を、左の摂社には須佐之男命を祀る。
その前に立つ鳥居は伊勢神宮の別宮の旧鳥居。式年遷宮の建て替えで下賜され平成27年に移築されたもの。
真横から見た垣内三殿。これは平成21年当時の写真で、現在はこのアングルからは覗うことはできない。
現在は能楽殿があるが、平成の大改修以前は、境内にあるのは神楽殿であった。
北野神社(天神社)の前にある合格鳥居は、「合格」と「五角」をかけた、五角形の鳥居である。
例大祭
阿佐ヶ谷神明宮の例大祭は9月上旬で、毎年、町神輿の連合渡御が組まれる。この行事についての詳細は「阿佐ヶ谷神明宮 例大祭」の記事を参照。
交友会の大神輿と小神輿は若干珍しい八棟造。
明治の神仏分離までは、隣の世尊院が別当寺であった。
JR阿佐ケ谷駅の南側には馬橋稲荷神社がある。