馬橋稲荷神社
馬橋稲荷神社は、東京都杉並区の、JR中央本線の阿佐ケ谷駅より南東へ徒歩11分の地に位置する、旧馬橋村の鎮守。
慶長年間(1596-1615年)創建とも、鎌倉末期の創建とも。天保3年(1832年)には神祇伯白川家より正一位足穂稲荷大明神の号を授与された。昭和40年、現社名に改称。
東京の神社では比較的珍しい随神門があるほか、豪快な手水鉢や、東京三鳥居の1つを称する龍の彫刻が施された鳥居があるのが特徴。
二ノ鳥居は昭和7年建立の石鳥居で、龍の彫刻が施されている。龍の彫刻を施された石鳥居は東京では馬橋稲荷神社のものと、区内の高円寺境内の稲荷社、品川区の品川神社の一ノ鳥居だけだというので東京三鳥居だと称している。なお、当社のものも高円寺のものも品川神社の鳥居を模したものだという。
手水舎の手水鉢も豪快。
随神門は昭和50年建立。開運鈴が吊るされている。
拝殿・幣殿は昭和13年建立。なお、拝殿の前には三輪鳥居風の鳥居がある。この鳥居も割りと珍しい。
社殿は拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造で、うち本殿は明治40年建立。
末社厳島神社は昭和13年建立。その前には、小さいが住吉鳥居(四角柱の明神鳥居)が立つ。この型の鳥居も割りと珍しい。
その他の主な境内社としては、昭和25年に建造された斎霊殿(いわゆる招魂社)がある。
宮神輿は大正10年製作。
初詣
馬橋稲荷神社の正月には、境内は提灯やライトで灯され、神門には茅の輪が置かれる。
例大祭
馬橋稲荷神社の例大祭は9月上旬。宮神輿は四年に一度、氏子地域を巡行する。この行事についての詳細は「馬橋稲荷神社 例大祭」の記事を参照。
なお、阿佐ケ谷駅の北側には阿佐ヶ谷神明宮がある。