井草八幡宮
井草八幡宮は、東京都杉並区の、西武新宿線の上井草駅または上石神井駅より南方へ徒歩17分の地に位置する鎮守社。
戦前の社格は郷社で、戦後は神社本庁の別表神社となっている。
創建年代は不詳だが当初は春日神を祀っており、源頼朝が12世紀末に八幡神を合祀してより八幡宮となった。
広大な境内に、回廊に囲まれた立派な社殿が立つ。
青梅街道に面する大鳥居は約9m。
東参道は約200m。例大祭では5年に一度流鏑馬が奉納されるが、その際には馬場となる。
楼門は昭和46年建立でRC造。
神楽殿は平成7年改築。
招神殿は戦没者を中心に祀る祖霊社・招魂社。江戸後期の1813年に拝殿として建造されたものを転用。
廻廊に囲まれた社殿(拝殿・幣殿・本殿覆屋で成る権現造)は戦後に建造されたもの。
拝殿背後にある幣殿と本殿覆屋は通常は全く見えない。しかし例大祭期間中には、神輿庫が公開されるのに伴い、その脇から社殿の全景をうかがい見ることができる。なお、本殿覆屋内には、江戸初期の1664年に改築された本殿が収まっている(非公開)。
北参道には一対の大灯籠(高さ9m)が立つ。
北参道から道路を隔てた駐車場の隅にある富士塚は、昭和50年に境内より移築されたもの。
本社神輿は秋の例大祭で渡御する。
年中行事
太鼓まつり
ゴールデンウィーク中の5月3日には、大太鼓を打ち鳴らしながら巡行する。この行事に関する詳細は「井草八幡宮 太鼓まつり」の記事を参照。
例大祭
井草八幡宮の例大祭は9月末~10月初旬で、3年に一度は本社神輿が車で渡御する神幸祭が、5年に一度は流鏑馬神事が行なわれ、その他の年には神輿を担ぐ青梅街道渡御が斎行される。また夜店も多く出る。この行事に関する詳細は「井草八幡宮 例大祭」の記事を参照。