玉姫稲荷神社
玉姫稲荷神社は、東京都台東区の、JR常磐線・東京メトロ千代田線の南千住駅より南東へ徒歩13分の地に位置する鎮守社。
天平宝字4年(760年)創建。
周囲は皮革産業が地場産業で、4月と11月には靴をはじめとする皮革関連商品を商う市が当社の境内に立ち、古靴供養や靴御輿の渡御もある。
社殿は昭和27年建立で、拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造。
なお、戦前の社殿は第二次大戦で戦災焼失し、現在の社殿を再建するまで一時的に小学校の奉安殿を社殿にしていたというが、今も保存されているかはあまり期待できないだろう。
八神殿は8社(白山神社、八幡神社、八坂神社、春日神社、金刀比羅神社、松尾神社、天祖神社、王子神社)を合祀した境内末社。玉姫稲荷本社の拝殿のように、大型で緩やかな唐破風の向拝。
境内社口入稲荷神社の前の鳥居は、扉と一体化した一種の変則鳥居。
口入稲荷神社の本殿の下部には稲荷の塚がある。
南参道の鳥居もまた、扉や柵と一体化した一種の変則鳥居。
年中行事
こんこん靴市 & 靴のめぐみ祭り市
玉姫稲荷神社がある一帯は皮革産業が盛んな地で、4月の最終土日曜には「こんこん靴市」が、11月の最終土日曜には「靴のめぐみ祭り市」が催され、皮革製品を販売する市が立つ。古靴のお焚き上げや靴神輿の渡御ある。この行事に関する詳細は「玉姫稲荷神社 こんこん靴市 & 靴のめぐみ祭り市」の記事を参照。
例大祭
玉姫稲荷神社の例大祭においては、4年ごとの本祭の年には宮神輿が渡御し、その中間年には町神輿の連合渡御が組まれる。この行事に関する詳細は「玉姫稲荷神社 例大祭」の記事を参照。
宮神輿は昭和28年製作。