布多天神社
布多(ふだ)天神社は、東京都調布市の、京王線の調布駅より北へ徒歩6分の地に位置する、旧調布町の総鎮守。
垂仁天皇3年(BC27年)創建。往古は少名毘古那神(少彦名命)を祀って現在「古天神」と呼ばれる地に鎮座していたが、室町時代の文明9年(1477年)、多摩川の洪水のため現在地に遷座し、その際に菅原道真公を合祀した(異伝では合祀したのは慶長年間とも)。
境内は整っている。
拝殿・幣殿は昭和60年建立。
本殿覆屋は昭和40年建立。
中に収まる本殿は江戸中期の1706年建立で調布市指定有形文化財だが、非公開。
境内社としては他にも、稲荷神社、御嶽神社、祓戸神社、疱瘡神社、厳島神社の小祠がある。
社殿背後には梅園があり、梅の開花時期である2~3月には公開される。なお、この梅園は社殿背後の駐車場からも柵越しに見ることができる。
境内には梅園以外にも、比較的多く梅が植栽されている。
旧社地
文明9年(1477年)遷座以前の旧地「古天神(ふるてんじん)」は現在、古天神公園として整備されている。古天神遺跡として、旧石器時代以降の様々な時代の遺物が発掘されている。
古天神公園
東京都調布市布田5-53-22 地図
例大祭
例大祭は曜日に関わらず9月23日~25日に固定されており、23日には神輿9基が山車や太鼓、稚児とともに旧甲州街道を渡御する。
明治維新時の神仏分離までは、近くにあった栄法寺が当社の別当寺を務めた。栄法寺は大正4年、他2ヶ寺と合併して大正寺となった。