日野宿本陣
日野宿本陣は、東京都日野市の、JR中央線の日野駅より東へ徒歩6分の地に位置する史跡。
甲州街道の宿場町であった日野宿に残る。施設名は「日野宿本陣」だが実際は脇本陣で、「日野宿脇本陣跡」として東京都指定史跡となっている(なお、本陣は隣りにあった)。
都内の宿場町で本陣または脇本陣の敷地と屋敷が現存するのは当所のみであり、幕末竣工の母屋は市の文化財に指定されている。
かつてはこのような門ではなく、もっと手前に長屋門があった。
母屋は江戸末期の1864年に下佐藤家が建てたもので、主屋の北側には式台付き玄関がある。日野市指定有形文化財。
かつては庭には池があったが、現存しない。
他家に移築された「上段の間」
近隣の有山家に、脇本陣の母屋から明治26年に分離・移築された「上段の間」が現存し、都の史跡「日野宿脇本陣跡」に附指定されている(非公開)。