桑ハウス
桑ハウスは、東京都日野市の、JR中央線の日野駅より北東へ徒歩11分に位置する近代化遺産。
甲州街道の宿場町であった日野宿の外れに位置する「仲田の森蚕糸公園」内にある。
昭和7年、当地にあった農林省蚕業試験場日野桑園の第一蚕室として建造され、その施設として唯一現存する。
一階はRC造、二階は木造で国登録有形文化財。
手前側は事務室。
屋内はイベントで公開される。
庁舎は基礎のみ残る。
農林省蚕糸試験場日野桑園の沿革
明治44年、現・杉並区の高円寺地区に原蚕種製造所の本場が設立され、日野の万願寺地区にはその附属施設として日野桑園が設立された(後に第二桑園と改称)。
大正3年、原蚕種製造所は蚕業試験場に改称。附属の日野桑園も次第に拡充され、昭和2年には現在地に苗木育成用の桑園用の土地を取得、同6年より研究施設も設けられ、昭和11年には主要施設が完成した。
昭和12年、蚕業試験場は蚕糸試験場と改め、同55年には筑波へ移転し、日野桑園の歴史も終わった。