武蔵国分寺

武蔵国分寺武蔵国分寺は、東京都国分寺市の、JR中央線の西国分寺駅より南東へ徒歩15分に位置する、真言宗豊山派の寺院。
奈良時代の天平13年(741年)に聖武天皇の勅命で全国に設置された国分寺(金光明四天王護国之寺)の後身。古代国分寺は元弘3年(1333年)に分倍河原の戦いで焼失し、建武2年(1335年)に薬師堂が再建されたものの、江戸時代に復興されるまで衰退していた。
現在は古代国分寺の中心伽藍より北方に位置する。境内はほぼ全域が古代国分寺の伽藍地内ではあるが、国指定史跡の指定範囲内にあるのは薬師堂一帯だけで、本堂一帯は含まれない。

武蔵国分寺跡
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武蔵国分寺跡 | 東京都国分寺市
古代武蔵国分僧寺・尼寺の跡
楼門
武蔵国分寺

楼門は江戸中期に当たる18世紀中期に現・東久留米市の米津寺に建立され、明治28年に当地に移築された。国分寺市重要有形文化財。

本堂
武蔵国分寺

本堂も江戸中期の1725年建立。

万葉植物園
武蔵国分寺

万葉植物園は昭和25~38年に境内に設けられたもので、約160種の草木が植栽されている。国分寺市重要天然記念物。

仁王門
武蔵国分寺

薬師堂の参道にある仁王門は宝暦年間(1751年-1764年)の建立。国分寺市重要有形文化財。1335年に再興された薬師堂の古材の一部を使用していると伝える。

仁王門内
武蔵国分寺
薬師堂
武蔵国分寺

薬師堂も宝暦年間(1751年-1764年)の建立。

本村八幡神社

本村八幡神社は国分寺薬師堂と地続きの神社。江戸時代、国分寺は当社の別当寺であった。
総国分寺たる奈良・東大寺の創建の経緯(八幡社総本社である宇佐神宮の神託があった)から諸国の国分寺は八幡社を鎮守とする場合が多い。当社の場合は創建年代は不詳で一説に江戸初期の元和年間(1615-1624年)創建と伝える。
拝殿と本殿覆屋は明治41年の建立(本殿は19世紀前期の建立だが非公開)。
なお、当社も古代国分寺の伽藍地区内ではあるが、国史跡の指定範囲からは外れている。

本村八幡神社
本村八幡神社
本村八幡神社
東京都国分寺市西元町1-13-23 地図

武蔵国の、国分寺に関連する伝承の残る寺院

西勝院

西勝院は埼玉県入間市にある真言宗豊山派の寺院。
奈良時代の神亀5年(728年)、行基が開基となって創建され、天平13年(741年)に国ごとに最勝王院を設立した際、武蔵国の最勝王院となったと伝える。後世に西勝院となったとする。
これに対し『入間郡誌』は、国ごとに建てた国分寺で最勝王経を書写させたことはあるが最勝王院を国毎に設けたことは聞いたことがない、としている。なお、聖武天皇が国分寺建立の詔を発したのは天平13年である。

西勝院
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西勝院 | 埼玉県入間市
武蔵国の最勝王院

鎌倉大仏(高徳院)

鎌倉大仏(高徳院)は、神奈川県鎌倉市にある浄土宗の寺院。
江戸時代の縁起では、奈良時代の天平9年(737年)、行基により清浄泉寺として創建され、聖武天皇の勅で東三十三州の惣国分寺と定められたとしている(史実とは認められない。なお、日本全体の総国分寺は東大寺)。

鎌倉大仏(高徳院)
スポットガイド
鎌倉大仏(高徳院) | 神奈川県鎌倉市
露座の大仏は鎌倉のシンボル
武蔵国分寺
東京都国分寺市西元町1-13-16 地図
アクセス:JR中央線・武蔵野線 西国分寺駅より徒歩15分
小金井・国分寺
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小金井・国分寺 | 東京都
JR中央線沿線の市町村では中間東寄り

武蔵野~立川の中央線沿線のエリアガイド
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