天寧寺
天寧寺(てんねいじ)は、東京都青梅市の、JR青梅線の東青梅駅よりより北へ徒歩17分の地に位置する、曹洞宗の寺院。山号は高峯山。
天慶年間(938-947年)に平将門が建てた真言宗の高峯寺は廃寺。文亀年間(1501-1504年)に曹洞宗で再興。現・惣門の外にあったが、元禄16(1703年)に現在地に移転した。
江戸期に建立された曹洞宗特有の七堂伽藍を構え、境内は東京都指定史跡。
総門は江戸末期の建立。
山門(三門)は1759年建立で、二天像が収まる。山門両脇の外塀は昭和33年建立。
山門前を流れる霞川の源流は、本堂裏の霞池(非公開)。
山門の並びに立つ通用門は江戸中期の建立。
山門内には、池や中雀門、鐘楼などがある。中雀門は1853年建立。
鐘楼は1853年建立。
中雀門の両脇には、1808年建立の廻廊が伸びる。
本堂(法堂)は1707年上梁(造作完成は1723年)。その右隣の玄関は1808年建立。
本尊は釈迦如来。
なお、本堂の裏には書院や開山堂、霞池などがあるが見えない。
本堂右側にある庫裏は1808年建立。
本堂左手前にある禅堂は江戸中期の建立。
霞池の伝説
天寧寺は明治維新時の神仏分離まで、近くにある虎柏神社の別当寺であった。
虎柏神社の祭礼は8月26~28日で、26日には、虎柏神社の祭神とされる双頭の大蛇を、天寧寺本堂裏にある霞池(非公開)から、虎柏神社の社殿に迎える音殿入(おとのいり)祭が行われる。