赤塚氷川神社は、東京都板橋区の、都営三田線の西高島平駅より南西へ徒歩15分の地に鎮座する上赤塚の鎮守。当社に関する詳細は赤塚氷川神社の記事を参照。
当社では、毎年2月10日(日程固定)に田遊びが行われる。東京の田遊びといえば、同じ板橋区内の隣接地区に残る赤塚諏訪神社と徳丸北野神社の田遊び(ともに国指定重要無形民俗文化財かつ板橋区指定無形民俗文化財)が有名だが、赤塚氷川神社でもかなり簡略化されたものながら田遊びが行われ、板橋区登録無形民俗文化財となっている。
赤塚氷川神社 田遊び
赤塚氷川神社で毎年2月10日に開催される田遊びは、氏子の間では500-600年前から伝わったと伝えられ、板橋区の無形民俗文化財に登録されている。現在は篝火(どんと)の周囲を三周するという簡略化されたものとなっている。
境内中央には柱が立てられ、その周囲に正月飾りやダルマなどが積み上げられる。田遊びではこれを燃やす。
まず拝殿では神事、次いで社務所で直会が行われる。一方、延焼を防ぐために行事前には境内に放水される。その後、正月飾りなどに点火され、そのオカガリ(どんと)の周りを先導・宮司・役員(総代)・太鼓・獅子・氏子の一行が、太鼓を打ち鳴らしながら三周する。
オカガリを三周すると行列はさっさと社殿に戻る。その後、境内ではオカガリの火勢が衰えるまで、放水が行われる。
最後におき火で餅を焼く。なお、かつてはオカガリの中心の柱が倒れた方位でその年の気象などを占った。