龍峰寺
龍峰寺は、神奈川県海老名市の、JR相模線・相鉄本線・小田急小田原線の海老名駅より北東へ徒歩18分に位置する、臨済宗建長寺派の寺院。
南北朝時代の暦応4年(1341年)、現・海老名中学校あたりに創建され、昭和4年に清水寺があった現在地に移転。
旧清水寺の江戸期建立の堂宇が残り、境内は整っている。
山門は旧清水寺仁王門。1689年の築で海老名市指定重要有形文化財。
観音堂は旧清水寺本堂。1689年の築で海老名市指定重要有形文化財。
清水寺と漢河寺(湧河寺)
『相模国分寺志』によると、清水寺はかつては漢河寺(湧河寺)と称され、国分字尼寺(日月明神社がある地域)から国分尼寺跡(国分字虹ケ原)に移り、元禄3年(1690年)に現在の龍峰寺の寺地に移転したと伝える(龍峰寺は昭和4年に転入)。また清水寺と改めたのは建久5年(1194年)に当寺を修理した際に清水が湧出したからとされる。漢河寺(湧河寺)は貞観15年(873年)から元慶5年(881年)に国分尼寺に当てられていた寺であり、『全国寺院名鑑』に龍峰寺は元相模国分寺との記述があるのはこのことを指すと思われる。
江戸時代には龍峰寺の末寺となっていたが、明治元年には境外仏堂となった。
当寺に隣接して弥生神社がある。弥生神社の前身の一つである第六天社は、明治維新時の神仏分離までは龍峰寺が別当寺であった。