妙本寺
妙本寺は、神奈川県鎌倉市の、JR横須賀線・江ノ島電鉄の鎌倉駅より南東へ徒歩6分の地に位置する日蓮宗寺院。
山号は長興山。
日蓮宗49本山の一つ(日蓮・法華宗諸派のうち教団「日蓮宗」には、総本山久遠寺の下に、七大本山と49本山があり、あわせて57本山とも称する)。
鎌倉時代の文応元年(1260年)、比企能本が宗祖日蓮に屋敷を献上し妙本寺を創建。昭和16年まで、妙本寺と池上本門寺は両山一首制(一人の貫首が兼帯する制度)を敷いていた。
総門は大正14年建立(天保年間建立とする資料も)。
妙本寺付属の比企谷幼稚園の園舎は八角堂を模した形状。昭和12年竣工。
二天門は1840年建立。
祖師堂は1838年建立。鎌倉市指定有形文化財。
鐘楼は昭和9年建立。
本堂は昭和6年建立。
寺務所・書院は昭和7年建立。
方丈門は昭和48年建立。
蛇苦止堂
蛇苦止(じゃくし)堂は妙本寺の鎮守。建仁3年(1203年)の比企の乱で井戸に飛び込み自害した、一族の若狭局を祀る。
文応元年(1260年)、若狭局は(讃岐局とも)蛇体の怨霊となって北条政村(後に第7代執権)の娘に取り憑いたが鶴岡八幡宮の僧により調伏され、蛇苦止明神として祀られた。
蛇苦止堂は大正14年建立。右にある小堂は観音堂。
若狭局が身を投げた井戸。井戸屋形は令和2年建立。
奥ノ院・法性寺
逗子市の法性寺は、妙本寺と池上本門寺の奥ノ院とされる。