武州柿生琴平神社
武州柿生琴平神社は、神奈川県川崎市の、小田急小田原線の柿生駅より東へ徒歩32分の地に位置する鎮守社。
元亀元年(1570年)創建。当初は神明社(伊勢神宮分社)であったが、文政9年(1826年)、神明社を再建する際に金刀比羅宮を勧請・合祀。昭和55年、神明社琴平社合社から琴平神社へと改称した。
境内は、旧来の社殿がある境内と、昭和47年に新設された儀式殿に分かれている。
儀式殿
儀式殿は、本殿への石段が急勾配であるため、昭和47年に新設。
現在では実質的にはこちらが主となっている。
大鳥居は高さ約13m。
銭洗弁財天は、文化元年(1804年)に王禅寺境内の蓮池にあった弁財天の石宮を遷座したもの。
この弁財天は江戸時代に江ノ島から王禅寺に勧請された。
脇には小さな池がある。
鳥居の脇には小さな池がある。
公式HPには、福寿稲荷は文政7年(1824年)に群馬県の嬬恋稲荷総社(関東廿八ヶ國稲荷総社)を勧請したものとある。
なお、関東二十八国(または関八州)の稲荷総社の妻恋稲荷神社と言えば、通常は東京都文京区の現・妻恋神社を指すと思われる(この群馬県の社については未調査)。
本殿
儀式殿から北西へ徒歩1分の地にある、旧来の境内。本来の中心はこちら。
社殿は拝殿・幣殿・本殿を連結した権現造で、平成23年建立。
近くには王禅寺がある。なお、江戸時代、当社(当時は神明社)が王禅寺の所有か、村(王禅寺村)の所有かで裁判が行われた。