上行寺
上行寺は、神奈川県横浜市の、京急本線・金沢シーサイドラインの金沢八景駅より南西へ徒歩9分に位置する、日蓮宗の寺院。山号は六浦山。
平安時代に弘法大師空海が開いた金勝寺という真言律宗の寺院が、鎌倉時代の建長6年(1254年)に日蓮が当地に上陸したのを契機に改宗。南北朝時代初期に再興され上行寺となった。
境内は整っている。
山門は江戸後期の建立。最近まで茅葺きであったが、令和4年に銅板で葺き替えられた。
右にあるのは船繋ぎの松跡。かつては門前は海で、宗祖日蓮が安房より鎌倉への向かう途次に当地に上陸した。
本堂は昭和初期の建立。
本尊は日蓮上人像。
庫裏は江戸末期の建立。
境内にはやぐら(中世の横穴式墳墓)が幾つか見られる。
やぐらの一つには不動堂(神社形式の小祠)が収まる。
上行寺東遺跡
上行寺の東側(向かって右側)の高台には、昭和59年に発見された上行寺東遺跡のレプリカがある。
この遺跡からはやぐら44基、土坑墓18基、建物跡10基などが出土したが、再開発でほぼ失われ、部分的にレプリカ復元された。
浄願寺(金沢八景地区内にある龍華寺の前身)跡との説がある。
上行寺東遺跡
神奈川県横浜市金沢区六浦2-1 地図
金沢八景駅付近には他に金沢八景権現山公園や龍華寺、瀬戸神社などがある。