龍本寺
龍本寺は、神奈川県横須賀市の、JR横須賀線の横須賀中央駅より東へ徒歩5分に位置する、日蓮宗の寺院。
鎌倉時代の建長5年(1253年)、清澄山で立教開宗を宣言した宗祖日蓮が安房から海路で鎌倉に向う途上に嵐に遭い猿島に上陸。日蓮はそこから白猿の導きで海路米が浜に上陸し岩窟で37日間祈願したのち鎌倉へ出立した。祈願跡地に後に草庵「御浦法華堂」が建てられたのが龍本寺の草創であり、宗門最初の霊場だとする。この草庵は南北朝時代の明徳年間(1390-1394年)に衣笠に移され大明寺となったとされ、したがって龍本寺は大明寺の奥ノ院だとも言う。
市街地を見下ろす断崖絶壁上にあり、崖下から本堂へと至る参道沿いには日蓮が37日間祈願した岩窟が残されている。
本堂は江戸後期に当たる19世紀前期~中期の築。
鬼子母神堂も江戸後期に当たる19世紀前期~中期の築。
崖下へ下る参道途中にあるお穴さまは、日蓮が37日間籠もった岩窟。