片倉シルク記念館
片倉シルク記念館は、埼玉県熊谷市の、JR高崎線・秩父鉄道の熊谷駅より西へ徒歩17分の地に位置する企業博物館。
経済産業省認定「近代化産業遺産」。
片倉工業株式会社最後の製糸工場であった熊谷工場は、明治40年、当時の片倉組が三木原製糸場を買収して石原製糸所と改称したのに始まる。
平成6年の熊谷工場閉鎖に際し、繭貯蔵庫2棟を整備し、現在は生糸製糸や同社の歴史などに関する資料を公開している。
「蔵造り倉庫」は、三木原製糸場時代の明治32年竣工。工場閉鎖時は第2倉庫。
「蜂の巣倉庫」は、昭和11年に福島県郡山の製糸工場で建てられ、昭和40年に現在地に移築。工場閉鎖時は第4倉庫。
蔵造り倉庫には、製糸工場の設備や片倉工業の歴史などを展示。
「蜂の巣倉庫」の名は、天井の繭貯蔵用の縦穴が蜂の巣のように見えたことに由来する。
館内には養蚕や繭貯蔵について展示している。
片倉工業は明治28年の片倉組設立以来、長きに渡って製糸業を営んできたが、平成6年に当社最後の製糸工場であった熊谷工場が閉鎖を機に、製糸業から撤退した。
熊谷駅周辺には他に、高城神社や熊谷寺、星渓園などがある。