髙城神社
髙城(たかぎ)神社は、埼玉県熊谷市の、JR高崎線・秩父鉄道の熊谷駅より北西へ徒歩10分の地に位置する、旧大里郡の総鎮守。
戦前の社格は県社。
創建は奈良時代以前と伝える。
熊谷市の中心部に鎮座し、社殿は江戸期のものが残る。
一ノ鳥居は大通り(国道17号)に面して立つ。その前にある社号標も珍しい形。
常夜灯は江戸後期の1841年建立。青銅製で、高さは2.75m。熊谷市指定有形民俗文化財。
手水舎は昭和14年建立。彫刻が多く施されている。
拝殿は江戸前期の1671年建立。
本殿も1671年建立。
末社天神社の周囲には赤石が敷き詰められている。病気の者はこの赤石を借りて患部をさすれば治癒し、新生児は食い初めの日に歯茎に当てると丈夫な歯が生えるとされる。成就すれば借りた赤石とともに荒川で拾った赤石も奉納する。
このような横長の小型社殿で瓦葺きなのは少し珍しい。
これらのほか、熊野神社などの境内社がある。
明治元年の神仏分離令まで、当社の別当寺は星渓園隣りにある石上寺であった。
熊谷駅周辺には他に、熊谷寺や星渓園、片倉シルク記念館などがある。