素盞雄神社
素盞雄神社は、東京都荒川区の、JR常磐線・東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレスの南千住駅より徒歩7分、または都電荒川線三ノ輪橋駅より徒歩9分の地に位置する鎮守社。
町屋15ヶ町、南千住三之輪14ヶ町、三河島32ヶ町の計61ヶ町にも及ぶ広大な氏子地域を持つ。
平安時代の延暦14年(795年)に創建された素盞雄大神と飛鳥大神を祀る神社で、6月の天王祭は都内でも有名な祭礼。
参道は東西南の三方にあり、南側が正面だが、街道に面する東側の方が風格がある。
拝殿は戦後のRC造。
本殿は戦災焼失を免れた。
祭神の素盞雄大神(牛頭天王)と飛鳥大神(飛鳥権現)が降臨した磐座である瑞光石の周囲には、幕末の1864年に富士塚が整備され浅間神社が祀られた。富士塚は荒川区の史跡に指定されている。なお、瑞光石は古墳の石室に利用するために千葉県から運ばれてきた房州石だと推定されている。
境内には末社の社殿が3棟あるが、うち菅原神社は若干変則的。
江戸時代に建てられた芭蕉碑の前には、千住大橋に見立てた石橋がある。千住は松尾芭蕉が「奥の細道」の旅立ちに当たり句を詠んだ地。
樹齢500~600年のイチョウ。乳の出ない母がこのイチョウの皮を煎じて飲み、周囲に米のとぎ汁を撒いて子の成長を祈願したという。
本社大神輿は俗にいう千貫神輿で、明治10年製作。神輿が載っている鳳車は大正14年調製。陰祭の年はこうして飾られるのみ。本社神輿は他に中神輿(平成7年調製)と子神輿(平成20年調製)がある。
素盞雄神社の年中行事
初詣
露店も若干ながら出る。
桃まつり
2月下旬から4月上旬にかけて、境内には複数の雛壇が設けられ、雛人形が多数展示される。この行事に関する詳細は「素盞雄神社 桃まつり」の記事を参照。
天王祭
素盞雄神社の例大祭「天王祭」は6月上旬に執り行われ、都内でも比較的有名な祭礼である。二天棒の神輿を左右に振りながら担ぐ「神輿振り」という独特の担ぎ方で知られる。3年毎の本祭では本社神輿が渡御し、それ以外の年は本社神輿は渡御しないが連合宮入や各地区での連合渡御がある。この行事に関する詳細は「素盞雄神社 天王祭」の記事を参照。
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